【全話】半沢直樹動画9話【最終決戦】無料視聴方法！

タミヤ電気が3千万円の融資をしていたアパレル会社「ラフィット」の社長・棚橋貴子（相築あきこ）を調べていた近藤（滝藤賢一）は、棚橋が東京中央銀行常務の大和田（香川照之）の妻であることを突き止めます。

棚橋は、タミヤ電気を利用して、3千万円の迂回融資を受けていたのです。

そして、この迂回融資は、当時、京橋支店長だった岸川（森田順平）に大和田が指示したことは明らかでしたが、証拠がありません。

半沢直樹（堺雅人）は、大和田が迂回融資を指示した証拠を掴むために、近藤にタミヤ電気社長の田宮（前川泰之）の証言を取るように依頼します。

一方、２日後にせまった金融庁の聞き取り調査を前に、半沢は同期の渡真利（及川光博）にフォスターとの交渉を頼み、そして伊勢島ホテルの社長・湯浅（駿河太郎）にはフォスターの資本を受け入れるように進言します。

湯浅は、伊勢島ホテルを売却することになる半沢の案に憤慨したものの、半沢の必死の説得に、考える時間をくれるよう頼むのでした。

その頃、金融庁の黒崎（片岡愛之助）は、半沢が隠した疎開資料を何が何でも探し出すよう、部下に檄を飛ばしますが、見つかりません。

東京中央銀行では、頭取を交えた役員会議が行われ、大和田と岸川が一芝居をうち、半沢が金融庁検査に失敗した場合は、頭取が全責任を負うとの約束を取り付けていました。

半沢は、金融庁の追っ手をまいて渡真利と合流し、互いの情報を交換します。渡真利が準備しているフォスターとの交渉は順調に進み、湯浅の続投も望めそうだという渡真利は、疎開資料の隠し場所を気にします。

半沢は、銀行の図面に載らない地下2階の機械室に隠してあるから、と渡真利を安心させますが、ちょうどその頃、半沢から資料を隠すように依頼されていた融資部の部下が、地下2階の機械室から出てくるところを、先日の模擬検査で検査官をした福山（山田純大）が目撃していました。

あくる日、渡真利から、フォスターの極東エリアマネージャーが半沢に会いたがっているとの連絡を受けた半沢は、渡真利のもとに急ぐ途中に、いつも肌身離さずもっていた実家の工場で作られたネジを落としてしまいます。

そのネジを、通りかかった大和田が拾おうとすると、半沢は「あなたに拾ってほしくありません」と阻止します。

状況がわからない様子の大和田に、半沢は「いずれ嫌でもわかっていただくことになる」というと、ネジを拾ってその場を去っていきます。

ついに、金融庁検査最終日となりますが、湯浅からまだフォスターの資本受け入れの返事をもらっていなかった半沢は、携帯電話の前で神妙な面持ちでいます。

そんな半沢の元に、渡真利から疎開資料の隠し場所がバレ、金融庁の職員が地下2階の機械室を封鎖したと連絡が入ります。

そんな中、金融庁検査が始まり、半沢は黒崎から容赦ない追及を受けます。窮地に追い込まれた半沢のもとに、湯浅からフォスターの傘下に入ることを承諾するとの連絡が入ります。

半沢は黒崎に伊勢島ホテルがフォスターの傘下に入ると報告し、続いて入室してきた渡真利がフォスター側も合意していることを伝えると、黒崎は信じられないと一瞬肩を落としますが、次の瞬間、半沢に地下2階に同行するように求めます。

その頃、近藤はタミヤ電気社長の田宮（前川泰之）に、ラフィットへの3千万円の迂回融資について追及していました。

動揺した田宮は、大和田に連絡をし、すぐに返済してほしいと言いますが、金融庁の検査に立ち会い中の大和田は「私は関与していないと言っていたはず」と冷たく電話を切ってしまいました。

大和田に切り捨てられ、うなだれる田宮に、近藤は、ラフィットに融資した3千万円を共に回収しようと田宮に言葉をかけるのでした。

その頃、東京中央銀行では、黒崎率いる一行が地下2階の機械室に着くと、黒崎は嬉々として機械室を開けるように半沢に言います。

検査官に見せるようなものはないといいながら、半沢が開錠すると、段ボールが目に飛び込みます。

ところが、その段ボールに入っていたのは、宴会用のコスプレ衣装などの小道具。それでも、黒崎は疎開資料があるはずと追及しますが、結局疎開資料は見つかりません。

なおも諦めきれない様子の黒崎に、頭取の中野渡（北大路欣也）は「誤解はよくあることですから。何もなかったことでよろしいですね?」いうと、黒崎は悔しそうに謝罪し、「この借りは死ぬまで忘れないわよ！」と捨て台詞を言って、機械室を後にするのでした。

黒崎が去った後、渡真利にどうやったのかと問われた半沢は、灯台下暗しだよ、というと、機械室の奥にあったビニールシートを取り、その下にあった段ボールを見せます。

半沢は、手前に“おとり”の段ボールを置くことで、なんとかこの窮地をしのいだのでした。ひと段落した半沢の元に、近藤から、田宮が証言してくれることになったと連絡が入ります。

同じころ、金融庁検査で半沢にしてやられた大和田の留守番電話に、近藤に全て話したとの田宮からのメッセージが残されていました。

田宮のメッセージを聞いた大和田は、怒りで電話を叩き壊すと、岸川を呼びつけます。後日、近藤が報告書を書き終えたところに、東京中央銀行のから連絡が入ります。

近藤が、呼び出された場所に向かうと、そこにいたのは常務の大和田。大和田は、近藤の次の出向を取り消し、銀行に戻り好きな部署に配属させる代わりに、近藤が作成した報告書を表に出さないとの取引を持ち掛けます。

半沢との友情や信頼を想いながらも、度重なる出向で苦労させっぱなしの妻を思い出す近藤は、思い悩んだ末、大和田に「よろしくお願いします」と泣きながら頭を下げてしまうのでした。