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創業80周年の企画案としてベスト5に選ばれた、「ハケン弁当」の案。

それを発案したのは美雪（加藤あい）だったが、桐島（松方弘樹）はそれを東海林（大泉洋）に任せる命令を出します。

それを知らないマーケティング課は、企画の実現に向けて張り切ります。

ですが、ハケン弁当のプレゼンは自分がやると東海林が言い出します。

企画を取られたことに反発し東海林に手を貸す者はいなかったのですが、里中（小泉孝太郎）の説得で課のみんなは東海林のプレゼンを成功させるため、仕事を手伝うことにします。

それは、派遣社員1,000人分のお弁当に関するアンケート調査をして、その結果を東海林に渡して協力しようという事でした。

一方、東海林は桐島に勧められた銀行頭取の娘と見合いをします。

相手は乗り気なものの、気が進まない様子の東海林。春子（篠原涼子）への気持ちとの葛藤の中、春子のことが気になり、彼女の下宿先に向かいます。

見合いの後、春子のいる店「カンタンテ」に立ち寄る東海林。

春子に、出世の事しか頭にない、友達も思いやる気持ちもなくなったのかと言われ、二人は仕事のことで言い合いになります。

すると、言い合いの勢い余って、東海林は「俺とあんたの未来について話に来た。」と春子に告白します。

「俺が本当に結婚したいのはお前だ」

「冗談はくるくるパーマだけにしてください」

東海林は、俺は本気だと言いますが、春子は相手にしません。

別の日、里中は一ツ木（安田顕）も協力して集めた「派遣社員のお弁当に関するアンケート」を東海林に使って欲しいと渡しますが、「現実的ではない」と、アンケートは使われることはありませんでした。

そして、里中の左遷の話が浮上することに。桐島は、「里中は営業部の戦力外だ、子会社へ左遷させる」と、東海林にほのめかします。

それを聞いて東海林は、他人の企画を自分の手柄として出世していく自分と里中のことを考え、何かやり切れない思いを感じるのでした。

遅くまで残っていた東海林を見かけ、里中は優しく声をかけます。

ですが、「俺の心配はするな、あの人に切られたら行く場所なんてないんだぞ。」と逆に言われ、俺は東海林さんみたいにはなれないと言う里中。

「お前はあいつらと同じ負け犬だ！」と言い放つ東海林に、だんだんと言い合いはエスカレートしていきます。

東海林の「ハケンは利用するだけ利用して捨てるもんだ。おれはハケンの弁当なんてどうでもいいんだよ！」

その言葉で、2人は殴り合いの喧嘩に。ですが、殴り合いの後何かが吹っ切れ、二人は仲直りします。

一方、春子はハケン弁当の試作品を作るため、朝一番に美雪を呼び出し、鯖を釣りに海に出ます。

その次の日、里中のデスクの上に、釣った鯖を料理して出来上がったハケン弁当が置いてあります。

そこには春子からの手紙も添えてありました。「1個あたり1,000円です、これを500円にするのがあなたの仕事です。」

また、東海林のプレゼンをする部屋にも、ハケン弁当が置かれています。

そこにも春子からの手紙があり。

「これが最高のハケン弁当です。作れるものなら作ってみなさい。」

東海林は頭取の娘との見合い話は進んでいたのですが、春子に「結婚に関するアンケート」を渡していました。

そのアンケートも一緒に同封されており、アンケートにはハケンの敵と結婚はしたくはありませんとの返事が書かれていました。

しかし、そのアンケートの裏には、春子の携帯番号が書かれているのでした。

そして、東海林の進めるプレゼンが始まります。

順調に始まるはずだったプレゼンですが、東海林は「ハケン弁当」の企画は自分のものではないことをそこで告白します。

「この企画は、里中賢介とマーケティング課の企画です。」そう言って、会社を後にする東海林でした。