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スーパー派遣社員・大前春子（篠原涼子）の働く食品会社「S & F」は、水産部と営業部の合同でマグロプロジェクトを発足。

その会議で、新人派遣社員・森美雪（加藤あい）がお茶をこぼしてしまいました。

マーケティング課主任・里中賢介（小泉孝太郎）は、お茶をこぼされた水産部の社員から美雪の名前を聞かれたにもかかわらず、春子の名前を教えました。

水産部の社員たちは、会議そっちのけで春子にランチの誘いのメールを送りますが、美雪宛のメールだと気付いた春子は、キツい返信をするのでした。

そして、春子は一人でランチへ出かけ、一人で食事するのが苦手な美雪は、派手なグループと一緒にランチへ。

その後、マグロプロジェクトのミーティングで、「マグロの解体ショー」を開催することが決定。

しかし、マグロを解体できる人はそうはおらず、マグロ解体の名人・ツネさん（小野武彦）も半年前からスケジュールがいっぱい…。

そんななか、美雪は、派手なグループと一緒に行った合コンで、同じレストランにツネさんがいるのを発見。

美雪は慌てて春子に電話するも切られてしまい、会社に電話。

ちょうどその時、営業部長・桐島敏郎（松方弘樹）、販売二課主任・東海林武（大泉洋）、里中の三人は、春子の住む店「カンタンテ」に来ていましたが、春子は隠れていて見つかりません。

桐島は東海林に、春子ともう少し上手く接するように言いますが、東海林は、「派遣は赤の他人だ。俺、家族と仕事したいんですよ」と。

そこに、美雪からの連絡網でツネさんの情報をきいた東海林と里中は、ツネさんのいるレストランへ直行。

東海林は調子良くツネさんを口説き、東海林のことを気に入ったツネさんは、たった1日だけ空いている日を解体ショーに回してくれたのです。

これには、S & Fの取引先・ロビンソンデパートの緑川店長も喜んでくれましたが、春子がプロジェクトに全く関係しておらず解体ショーに来ないと聞いて不安げな様子。

それから、打ち合わせのためツネさんの元へ行った東海林は、急にビジネスライクな態度でマグロを全部売りさばけるかを確認。

自分の腕を信じていないのかと激怒したツネさんは、その場を去っていこうとしましたが、魚の荷台が衝突し、ツネさんは右手を骨折してしまったのです。

解体ショーの日が迫っており、ツネさんの代役探しが始まりました。

ツネさんの代役が見つかるのかと桐島は東海林に念押しの確認をしますが、東海林は「大丈夫」と言ってしまいます。

業務時間内なら手伝うという春子に対しても、「おまえの力を借りるつもりはない」と意地を張る東海林。

東海林と里中は、いくつもの寿司屋を廻って交渉しますが、全て断られてしまうのでした。

デパートには解体ショーのためのマグロが届けられ、緑川店長は激怒。

東海林は辞表を書いて覚悟を決めていました。

その夜、カンタンテに里中がやって来て、ツネさんの代役が見つからず、マグロの解体ショーが中止になるため緑川店長の元へ同行してほしいと春子に頼みます。

春子は、派遣の自分に頼むのは筋が違うと断ります。

それでも、辞表まで書いた東海林を助けたいと激しい口調で里中は粘りますが、春子は断り続けるのでした。

部屋にこもった春子に、なんとツネさんから電話が入り、大事な現場に穴を開けたと気弱になっているツネさんは、引退すると告げるのでした。

翌日、解体ショー目当てにデパ地下にはたくさんのお客さんたちが。

そこで東海林は、「今日のショーは中止です」と言い、お客さんたちはざわめきます。

会社の重役たちもやってきて、桐島に詰め寄り、桐島、東海林、緑川はひたすら謝罪。

そこに場内アナウンスが。「春ちゃんのマグロの解体ショーが始まるよ！」

なんと、法被姿で登場した春子が、慣れた掛け声と見事な手さばきでマグロを解体していき、心を掴まれた観客たちはマグロに殺到。

重役たちも緑川も安堵し、マグロの解体ショーは大成功。

東海林は涙を流し喜ぶのでした。その後、ツネさんを見舞いに東海林が市場へ行くと、ツネさんは春子と一緒にいました。

実は、春子はツネさんと昔仕事を一緒にした仲で、師弟関係だったのです。

後日、会社では、桐島が春子に、休日出勤も含めた手当てを払うと言いますが、会社のためでなく派遣仲間であるツネさんのために解体ショーを行ったと、春子は手当てを断ります。

帰りのバス停で春子がバスを待っているところに東海林が来ます。

東海林は、派遣をバカにしていたことを謝罪し、今回のお礼を伝えます。

そして、自分のために春子が助けてくれたと勘違いした東海林は、雪に見とれていた春子にキスをしたのです。

その様子を見ていた里中は呆然とするのでした…。